英国日記10
Buxton
クライフィールドの住民
われわれの住むクライフィールドコテージは、その住民のほとんどが外
国からの研究者である。同じ作りの家が12棟あり、1棟だけちょっと
違ったかたちになっている。大学のアートセンター前に駐車場があり、
そこから道をへだてて入り口がある。入り口は幅3mくらいの小道で、
車が1台ようやく通れる程度である。20mくらい入るとやや広くなっ
ていて、車が2台くらいなら停められるようになっているが、それでは
住民全員の車を停めるわけにはいかないので、大学内の駐車場に停めな
ければならない。その小さな駐車場の脇から家が5軒続で建っている。
その前には、50坪位の庭があり、また家の裏側にも小さな庭がある。
(ただし、こちらは庭というよりも洗濯物を干すためのスペースと
行ったほうが正確かもしれない)さて、その中に小さな小道があり、
さらに奥に行くと13番目の変わった作りの家をまわってまた中庭がある。
その中庭を囲んで、3軒、4軒で計7軒の家が建っている。わが家は右側の
3番目の家で
#5 Cryfield Cottages, University Warwick,Coventry CV4 7AL が
住所である。家の前の中庭は芝生でその周りに小道がついている。
その中庭は、コテージの子供たちの格好の遊び場である。
クライフィールドの子供たち

さて、コテージに
住んでいる人達、いずれも入れ替わり立ち替わり変わってしまうので、
必ずしも完全に覚えているわけではない。われわれは都合2年間そこに
住んだことになるが、2年も居続けたものはわが家くらいであろう。
さて、われわれの右隣りは、前にも述べたスミス家で、旦那はオース
トラリアのNewcastle大学の物理学者である。奥さんと中学の娘さん2人
と小学生の女の子と暮らしている。その対面にはギリシャから来た
バイオテクノロジーを研究する女性。彼女には赤ちゃんがいるが、フィ
リピン人の女性がお手伝いとして雇われていた。最初は、そのお手伝い
さんが、女主人だと勘違いしていた。その隣にはパキスタンから来た男
性が2人で住んでいた。われわれの左隣りは、最初、女の人が住んでい
たと思うが、しばらくして帰国してしまったので、ほとんど覚えていない。
その隣には、若いイギリス人の夫婦がいて、まだ赤ちゃんの子供がいる。
お互い赤ちゃんどうしということで、家内とはすぐに仲良くなったが、
しばらくして引っ越していった。その他、南アフリカ、インド、
ブラジルなどからの人がいた。小道でこれらの人と出会うとハローと挨
拶するのは、日本と変わりない。みんな紳士的である。わが家族もすぐ
にその中に溶け込むことができた。といっても男共は、昼間は大学に行
って、研究しているわけだから近所付き合いは、奥様方を通してという
ことになる。家内は毎日のように、だれだれのところで、ケーキの作り
方を教えてもらったり、お茶に呼ばれてお話しするという機会に恵まれ
たようである。
クライフィールドコテージの周りには、杉のような針葉
樹の木が3方向に立っていて、小さな林になっている。もう一方は、畑
があり、小さな木によって垣根となっている。クライフィールドの
住民は外国からの研究者だけでなく、この林に住んでいるリスもいる。
リスがいるとわかって朝、あまった食べ物を勝手口から出しておくと朝
食べに来る。
Cambridge
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