英国日記12
Oxford
コベントリーの町
イギリスにきてしばらくたった土曜日、コベントリーの町に行って見る
ことになった。イギリスに着いたときにコベントリーの駅にはいったが、
町はほとんど知らなかった。町は駅からちょっと離れたところにある。
町はCentre(センター)と呼ばれているが、その周りにいくつかの駐車
場がある。その周りといったが、実は、町の中心にも立体駐車場があり、
かなり入り組んでいる。イギリスの駐車場は、初めに何時間とめるかを
決めて、それに対応したシールを機械で買う。このシールを車のフロン
トガラスに中から貼っておく。もちろん日本式と同じように、最初にチ
ケットを受け取り、出る時に料金を支払うというのもあるが、多くは前
者のようなシステムになっている。
このコベントリーの町は2つのことで有名である。一つは、「ピーピン
グ・トム」の舞台の町である。ピーピング・トムというと向こうでは出
歯亀の代名詞である。これは、昔、重税に苦しむ住民を助けるために伯
爵夫人のゴダイバが伯爵に訴えたところ、裸で馬にまたがり町を歩けば
聞き入れようという話である。しかしトムという青年がそれを覗見して
いたわけである。
さて、そのゴダイバの像が町の中心広場にある。もう一つは、その広場
の反対側にある教会で、第二次世界大戦の時に爆撃を受け、今でもその
時の崩れたままの形で残っている。いわば、イギリス版原爆ドームのよ
うなものである。もちろん今では、その隣に近代的な教会(キャシード
ラル)が建っている。
コベントリーの町に限らないが、イギリスの町と呼ばれているところで
は、大抵、市が立ち並んでいる。青空市のようなところや、すでに建物
の中に常にオープンしているものなどさまざまであるが、イギリスの町
に行ったときは、まず、この市(マーケット)を訪れるのがよい。野菜、
果物、肉、、魚をはじめ、洋服、雑貨なんでもあり、しかも安い。
野菜などは新鮮である。コベントリーのマーケットは、円形の建物の中
にグルッと店が並んでいる。そして、その外側にも出店が出ている。
ちょっとごちゃごちゃした感じであるが、店を見て歩くとなかなか楽し
い。コベントリーには、このほかデパートや近代的なスーパーマーケッ
トももちろんあるし、必要な店はほとんどそろっている。デパートは
日本の昭和40年代ころの感じの小さなデパートであるが、それでも意外
と役にたった。
われわれが、コベントリーの町をよく訪れたのにはもう一つ理由がある
。ここに中華料理店があるからである。土曜日のランチは比較的安い料
金のメニューがあり、ときどき食べに行った。中国人の主人は、ブッキ
ラボーで暗い感じのする人物であるが、一代で、ビルを建てたほどの
やり手のようである。イギリスでは、中華料理店もかなりあるが、その
多くは、テークアウェイ専門で、注文するとその場で料理をつくり、持
ち帰るというものである。日本と違いチャーハン(フライドライス)な
どは、チャーシュウなどの具沢山でなかなかおいしい。イギリス料理で
ライスは普通サラダのつけあわせ程度だが、日本人のようにご飯が恋し
くなるときは、中華料理の店に入ればよい。そんなわけでわれわれも色
々なところで、中華料理店のお世話になった。イギリスの町は、土曜日
はにぎわうのであるが、日曜日はひっそりしている。というのは、日曜
日はほとんどの店が閉まるからである。日本では、一番かきいれ時なの
にと思うのだが、これは法律で決まっているようである。(ただし、観
光地では日曜日でも店は開いていたように思う)
日曜日にあいているのは、イギリス人以外の経営する店だけで、もし日
曜日にイギリスに初めて到着という場合は気をつけたほうがいい。ぼく
などは、何にも知らないので、日曜日にあいているインド人の店に入っ
たら、ビールが安かったので、それを持って、レジに行くと、店の主人
に怒られたことがある。イギリスでは、日曜日の午前中はアルコール類
を売ってはいけないらしい。すなわち教会に行くべきときにアルコール
など飲むなどもってのほかということであろう。そんなわけで、日曜日
は、カーブーツセールや中国人の経営する中華材料の店とか、ちょっと
足をのばして、日本食の食料品店などにいったりした。
Blenheime