英国日記17



オックスフォード

12月になるとやはり寒さがきつくなる。朝、芝生には霜が降り一面が白 くなっている。イギリスの芝は冬でも青々している。そのかわり夏には、 枯れたように茶色くなる。日本と逆である。さてこのころ我々は、週末 になると車で近くの町をいろいろ訪れるようになった。まず手始めにス トラットフォード、アポン、エイボン。ここは、シェークスピアの生ま れた町として、世界中に知られている。前にも話したように、コベント リーからは、車で、1時間もかからずにいける。というのも大学の近くに 国道A46が走っていて、これがWarwickの町まで続いている。このA級国道 は、ほとんど、高速道路のようなもので、車線も広いし、みんな時速 100Km以上で飛ばしている。
このWarwickの町からストラットフォードア ポンエイボンは10分もあれば行ける。名前のアポンエイボンは、エイボ ン川にあるストラットフォードという意味で、イギリスには、他にもス トラットフォードという地名がある。ここでは、単に、ストラットフォ ードと呼ぶことにしよう。さて、ストラットフォードの町は観光地だけ あって、お土産屋が沢山ある。そして、シェークスピアの生家や、ニュ ープレースと呼ばれる後に、シェークスピアが隠居した家などシェーク スピアに縁りの場所が沢山ある。そして、チューダー調の建物が現存し ている古い町なみが残っているので、見応えは十分である。
シェークスピアの生家
もっとも、我々は、住んでいる宿舎から意外とすぐにこれることがわか ったので、いつでもこれるということからシェークスピアの生家は外か ら眺めるだけで中には入らなかった。いろいろなお土産物屋を覗きなが ら町を散策するのである。そこで、ストラットフォードとは全く関係な いのであるが、アンティークの店でオパールの素敵な指輪を見つけ、家 内に買うことになった。今でもその指輪をみるとストラットフォードの 思い出がわいてくる。ストラットフォードに行ったら是非、エイボン川 を遊覧する船に乗ることをおすすめしたい。
ところで、この町にかぎったことではないが、イギリスでは、アンティ ークの店や、陶器の店が多い。ウエッジウッドなどは、イギリスでも決 して安くはないが、セカンドハンドといって、多少傷がついたものはか なり安く売られている。我々も普段使うというつもりで、これらのセカ ンドハンドの食器をいくつか購入した。傷といってもほとんどわからな いものばかりである。
さて、次の週は、オックスフォードまで足をのばした。オックスフォー ドはコベントリーとロンドンの中間位のところにあるが、ストラットフ ォードに行く、A46でWarwickの先からA41に移れば行くことができる。 オックスフォードに至るまでの道がいかにもイギリス的で好きであった。 牧草地帯の中を道が通っていて、適度に起伏がある。車は混んでなく快 調に走ることができる。この道から見える木々やその枝振りが何ともイ ギリス的なのである。その風景をみていると文学に出てくるイギリスの 中世にでもいるかのような錯覚さえしてもおかしくない。
オックスフォードの町は、ご存じのように数多くのカレッジが立ってい て、それらの建物はどれも歴史建造物のような趣がある。カレッジは見 学できるところとできないところがあるが、セントメリー教会のタワー はお勧めである。イギリスでは教会のタワーに登れるところが多く、色 々な町に行くと大抵登って見ることにしていた。というのもそこからの 眺めは最高で町を一望できるからである。ただし、普通、その階段は狭 く、半径の小さな螺旋階段なので目が回る。そしてそれでもかそれでも かと登っていってもなかなか上にたどりつけない。我々は、まだよちよ ち歩きの娘を抱いて登らなければならなかったので、なおさら大変であ った。オックスフォードの町には、この他、2階建てバスの2階部分が オープンになった観光バスが市内を巡回していて晴れていれば、これを 利用するのも良いかもしれない。


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