英国日記18

Osborne House

クリスマス

イギリスのクリスマスは11月になると、木々にイルミネーションが飾られる ようになる。City Centreでも町全体が飾られ、12月に入ると店も夜遅くまで 開いている。お正月は日本と違ってかなりあっさりしているが、その分クリ スマスが日本のお正月のような感じである。お正月は、1月1日のみが休み で、2日からは平常通りである。しかし、僕の場合は、日本の習慣が抜け切 らず1月3日まで休ませてもらった。大学では12月23日から1月2日ま でがクリスマス休暇となる。クリスマスを中心とした3日間は、公共サービ スも、スーパーや店も全部閉まってしまう。そこで、クリスマス前になると買 い出しを行う。われわれもクリスマス前にスーパーに行ったら、品物がほと んどなくなっていた。クリスマスイブそのものは、日本と違って、決してお 祭り騒ぎでない。各所で、パーティーが開かれるが、浮かれているという感 じではない。
クリスマス当日も皆、教会に行ったり、離れていた家族と過ごしたり、まさ に日本のお正月である。Julieの旦那さんに言わせるとスコットランドの風 習だと日本の正月のように元旦を祝うそうである。
我々も最初の年のクリスマスには、昼、教会に行った。12月に入って 、隣人のスミスに教会に一緒に行こうと再三誘われていたので、すでに 2、3度教会に顔を出していた。我々の連れて行かれた教会は、格式に とらわれず、牧師さんも普段は普通の人が行っている。教会の運営も多分、 メンバーがみんなで行っているような雰囲気のところであった。 教会では、お話しと賛美歌を歌って、そのあとは、みんなで雑談とTea b reakである。
こんなことをいうとおこられるかもしれないが、イギリスでの教会の賛 美歌は日本のカラオケのようなものかもしれない。皆、歌がうまい。ぼ くなどは、ただ口をパクパクさせて歌っているように見せかけていたが、 前後左右からはオペラ歌手が歌っているような歌声が響いてくる。クリ スマスの日は、このあとサンタクロースが出てきて子供たちに プレゼントをわたす。そのあとのみんな入り交じってのお茶とおしゃべ りの時間となる。いうなれば井戸端会議のようなものである。これによ って、地域住民の家族ぐるみの親睦が自然と形成される。我々もここで、 いろいろな人に紹介され、イギリスにいる間は何かにつけて良くしてい ただいた。そういう意味では教会に参加した意義は大きい。
イギリス人は合理的に物を考えるが、こと信仰に関しては、本当に神の 存在を信じているようで、この辺は、無宗教の日本人には、とうてい理 解できない領域のような気がする。
ところで、クリスマスの次の日は、ボクシングデーといって、ごみ収集 の人などにチップをわたす習慣がある。我家でもそうしようと思って朝 待っていたが、大学のごみ収集人は、大学の休暇と同じように休みで来 なかった。
 さて、実はクリスマスの一週間前にミッドランド地方の日本人会のク リスマスパーティに参加した。ロンドンでなくても英国中部地方には、 多くの日本人が住んでいることを知った。Warwickの町にはホンダの工 場があり、バーミンガムからウェールズに行く途中の Telfordという町 にも日本企業の工場がある。また、バーミンガムにも日本企業の支社が 数多くある。そんなわけで200人近い日本人が集まった。イギリスでの日 本人同士すぐに仲良しになるが、やはり同じ年ごろの子供がいる家族とは 育児の話などでなおさらである。われわれもここで、その後日本に帰って からもおつきあいすることになる運輸会社に勤めているMさんと出会った。
Mさんは、バーミンガム郊外に住んでいるが、何度か家にお邪魔した り、向こうが我家に遊びにきたりした。日本人会のクリスマスパーティ では、テレビの当たるビンゴ大会や、子供たちへのサンタからのプレゼ ントなど盛り沢山で楽しかったが、新たな人との出会いが一番の収穫で あった。
Isle of Wight
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