英国日記28
Caerphilly
遊園地
イースターが終り4月に入るとイギリスにも春が訪れる。クライフィ
ールドコテージから大学の構内とは道ひとつ隔てているわけであるが、
そこの駐車場脇に桜の樹が植えられている。この桜も日本同様きれいな
花を咲かせる。しかし日本の桜よりも長い間花を咲かせていたように思
う。花が散ったあと、しばらくするとこの桜はさくらんぼの実をつける。
いわゆるアメリカンチェリーのような赤黒い実である。取って食べて見
たがなかなかおいしい。わが家では随分取って食べたが、イギリス人が
とって食べているのを見たことは無かった。
4月になって、我々は日本人家族のkさん一家とアルトンタワーズとい
うところに行った。ここは、我々の知る唯一の遊園地らしい遊園地である。
感じとしては西武園とか豊島園といった感じであろうか。kさん一家にも
瑛美よりも年が大きいがサヨちゃんという女の子が一人いて、瑛美の良
き遊び相手であった。子供たちはまだ小さいので、回転コースターの様
なものは乗らずに済んだが(ぼくも若いときはジェットコースター
とか回転コースターのようなものが大好きであったが、年をとるとあま
り好んで乗ろうとは思わなくなる)普通のジェットコースターとかウォ
ータースライダーのようなものには乗った。このような遊園地がほかに
もあるのであろうが我々はここしか知らない。
最も、夏になると町の広場に移動遊園地が来ることがある。そこでは乗
り物のほかに綿菓子やぬいぐるみが当たるくじなどの店(屋台)が立ち
並び、日本のお祭りのような雰囲気がある。イギリスではロンドン以外
はネオンなどがあまりないので、夜は暗いのがあたりまえである。
(特に我々の住んでいたところや City Cen tre から離れた
ところではなおさらである)日本に帰ってきて、夜、車で出かけるとい
たるところでネオンがかがやいているので、瑛美がそれを見て遊園地だ
といって目をかがやせていたのが印象深い。
さて、アルトンタワーズというところは、遊園地でもあるが、城跡でも
ある。かつての城の敷地に遊園地を建設したのであろう。そんなわけで、
遊園地のとなりに廃虚となった城跡があり、その中を見ることもできる。
なかなか大きな城だったようであるが、すでに天井が抜け落ちていると
ころもあり、往時の面影はあまり感じられない。
さて我々は、4月にそのほかバーミンガムにある、ブラックカントリ
ーミュージアムという所にもいった。ここは産業革命時のイギリスの町
並みや生活様式を再現したもので、実際に当時の生活を実演もしていた。
広い敷地内に色々なものが再現されており、なかなかの見応えがある。
もし余裕があるなら一度訪れて見るのも良いのではないだろうか?イギ
リスの町にはどんな小さな町でも教会があることは前に述べたが、ミュ
ージアムも大抵ある。日曜日でも午後から開いていることが多いので、
ほとんどの店が閉まっている日曜日にはミュージアムを訪れるといいか
もしれない。
コベントリーにはローバーとかジャガーなどの自動車メーカーがあるが、
そのためかしらないが、自動車ミュージアムというのがある。
初期の自動車から現代の自動車まで実物が所狭しと展示されている。自
動車好きにはたまらない。ただし、イギリスでは博物館に展示されてい
てもおかしくない型の車が現役で公道を走っているので、博物館にそれ
ほどのありがたみはないかもしれない。
ぼくが小さいころ日本でも走っていた、ミッサーシュミットという車が
あるのだが、この会社はもともと戦闘機を作っていてそのコックピット
部分だけで車を作ったような小さな3輪自動車である。 定員も前後に
一人ずつ計2名である。そんなわけで家族で旅行などできないが、ある
とき2台のミッサーシュミットがつるんで走っているのをみかけた。
1台には旦那と思われる男性ともう一台には奥さんらしき人と犬が乗っ
ていた。なんと粋なファミリーだと関心もしたが、往年のミッサーシュ
ミットが今も現役で走っていることに驚きを覚えたものである。それで
もミッサーシュミットはイギリスでは新しい方なのかもしれない。もっ
と旧型のクラシックカーがいくらでも走っているからである。
Lands End