英国日記36
Wales
南ウエールズ

8月1日から8月13日までの2週間、我々は夏休みをとることにした。 といっても大学に特に届けを出したわけではない。共同研究しているJulie には一応ことわっただけである。8月2日から4日までの2泊3日でウエ ールズに行き、8月6日から11日までコーンウォール地方に旅行に行くこ とにした。
南ウェールズの方は行き当たりばったりで、特に宿も予約せずに出かける ことにした。イギリスではむしろこのほうが普通で、大抵行き当たりばっ たりでも宿を見つけることができる。日本でもかつてはそうであって、 地元の観光協会に行けば適当な宿を見つけることができた。もちろん今で もそうかもしれないが、わが家では日本の場合は、いつも事前に予約して 行くことがほとんどである。というのも事前に選んでおけば安くて良い宿 を見つけることができるが、行く間際ではそのような宿はすでに満員にな っている。場合によっては半年以上も前からでないと予約できない ということもある。行き当たりばったりでいって、高い宿しかなかったり、 どこも満室で宿がとれないといった心配が日本ではある。
イギリスでは湖水地方のような超人気観光地ででもなければこのような 心配はまずない。そして行って見て泊まりたいなと思ったら、i (アイ) と呼ばれるツーリストインフォメーションに行けばよい。 ただし、この場合、紹介されるB&Bに当たりはずれがあることも確かである。 そういう点我々は2年間の間に数限りなくB&Bに泊まったがはずれは ほとんどなかった。Kさん一家ははずれもあったようで、ずいぶんと文句 を言っておられた。もう一つは、i に頼らずに、直接B&Bのドアをたたい てもよい。ただし、わが家のように赤ちゃん連れだと駄目というところも ある。
さて南ウエールズであるが、ウエールズで一番大きな町はCAEDIFF (カーディフ)という町であるが、このときはカーディフには行かずに まずSwansea(スウォンジー)にいった。特に理由があったわけではない。 地図を片手に適当にどこか行って見て良かったら泊まろうという感じだっ たのである。うちの家内は海育ちなのでとにかく海の見えるところに泊ま りたいという。スウォンジーは海岸に沿ったところにB&B街があるので、 それではここに泊まろうということになった。今となっては スウォンジーの思い出はかすかに良かったという印象しかないが、 夕食で食べた中華料理だけは今でも印象に残っている。というのはとて もおいしくたらふく食べたからである。しかも値段も手頃だったように思う。
さて次の日、ウエールズを一周しようと思っていた我々はさらに西に 向かって進んだ、しかしあまり行かないうちにTenby(テンビー)という 小さな港町についた。テンビーは岬の先端に小さな丘があり、その付け 根に港がある。その両側に砂浜の海岸が広がっている。景色が 素晴しかった。我々はまたしてもこの町に泊まりたくなった。 そこで、i に行って、B&Bを紹介してもらう。どんなところだろうと あまり期待もしていなかったが、海岸の上の道沿いに立っている何軒か のB&Bの中にピンク色をした紹介されたB&Bを見つけることができた。 外見はあまりぱっとしない。こんなものだろうと 思いつつドアをたたくと女主人があらわれた。i で紹介されたことを つげると部屋に案内された。部屋は、外見と違いシックにまとめられ、 奇麗に片付いている。われわれは、このB&Bが気に入った。また窓から の眺めも最高に美しい。海に 浮かぶヨットを眺めることができる。また、窓から見える海岸に 突き出た小さな島は干潮時には陸続きと なるが満潮になると立派な島となる。われわれはさっそく 海岸に出て砂浜を散歩した。 残念ながら今回の旅では水着をもって こなかったので泳ぐことはしなかったが、砂遊びを楽しむことはできた。 次の日はコベントリーに帰らなくてはならなかったので、海岸に沿って、 ウエールズの南半分くらいのところまで行って帰路についた。日本では まったく知られていないがこのテンビーは我々にとてもいい思い出を残 してくれている。
Tenby

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