英国日記37
Salcomb
サルコム
今回のサマーホリデーのメインとして5泊6日でイングランドの南西部に
行くことにした。イギリスでも美しいといわれるデボンシャーとコンウォ
ール地方である。コベントリーから高速でM6、M5と乗り継いで、ひたす
ら南下するとその終点にExeterという町に着
く。ここも歴史ある町である。我々が訪れたときExeterの町ではお祭りな
のか、民族衣装を着た娘さんが広場で踊っていた。
この町からダートムーアと呼ばれる荒涼とした丘陵地帯の南側を通り、
途中で地方道に左折して南に下るとサルコムという小さな港町に着く。
ここは、湖のような入り江にあり、両側は小高い丘になっている。この
丘の中腹にホテルやB&Bがひしめきあっている。夏は、マリンレジャー
のリゾート地である。日本の観光案内では一度も見たことはないが、
穴場だと思う。入り江に浮かぶヨットや、入り江の岬の先に広がる広大
な海。とても美しいところである。我々もイギリス人の友人に是非行っ
て見るとよいといわれて、その場所を知ったわけである。
さて、宿は予約していなかった。いつものように適当に見つかるだろう
とたかをくくっていたわけである。我々は、iに行かずに、外から見て
よさそうな宿にあたって見ることにした。ところがである。2、3軒た
ずねたが、どこも満室である。やれやれここまで来て泊まるところが
ないなんて、どこか別の町に行ってB&Bを探すしかないか
とほとんどあきらめかけていた。狭い道を何度か行き来し、B&Bという
よりはちょっと小さめのホテルのようなところが目についた。ここも
満室に違いないと思ったが、最後にここを聞いて見てあきらめようと
いうことになった。ところが、最後の望みが通じたのか、1部屋だけ
空いているという。値段も夕食付でそんなに高くない。われわれは
一も二もなく、そのホテルのお世話になることにした。
部屋からは入り江が一望でき対岸の海水浴場も見渡せる。両側には大き
なホテル(といっても日本のような高層のホテルではない)があり、
イギリスのお金持ちが避暑に来そうなところである。われわれは一休
みしたあと町に散歩に出かけた。
ホテルの前の坂道を下って行くと小さな町がある。今となっては町の様子
はあまり記憶にないが夕方でも明るいイギリスの夏は、それでも恋人た
ちがいたるところで恋をかたっていたようだ。町からの帰りに我々は、
隣の立派なホテルのティールームでお茶を飲んだ。ちょっと遅めの
アフタヌーンティーである。
ホテルでの夕食はまあまあであった。というよりもイギリスではおい
しいほうだと思う。(ただし、どんなメニューだったかは忘れてしま
ったが)次の日、我々は入り江を船で渡って対岸の浜辺に行き海水浴
を楽しんだ。といっても日本のように海に入って泳ぐのではなく、
日光浴である。というのも娘の瑛美はまだ1歳で泳げないし、砂遊び
を楽しんでいた。イギリス人のほとんどがやはり日光浴で泳ぐものは
少ない。日本と違って混んでいないし、のんびりするには最高である。
イギリス人の砂遊びは、砂で城を作ることである。
なかなか立派な城もあった。このサルコムに2泊していよいよランズ
エンドに向けて出発した。これは次回に話そう。