英国日記38
LandsEnd
ランズエンド・セントアイビス

Lands End、日本語に訳せば地の果てである。ちょうどイギリスの南西端 の岬である。サルコムからはプリマスの町を通ってひたすら西に向かう。 行き着く終点がランズエンドである。景色的には日本の東尋坊といった 感じあるが、イギリスにしてはめずらしくラテン的な明るさがある。 海の色が明るいのと太陽の日差しもなんとなく違うような気がする。 LandsEndも一大観光地なのであろう。今では、近くにテーマパークが できていて昔の遭難船の話や漁師の暮らし振りなどを再現していた。
イギリスにしては比較的混んでいたが、日本のような混み方はない。 そもそもイギリス人自身はバケーションというとイギリス国内よりは、 ギリシャとかスペインに行く人が多いようである。ヨーロッパでは、 外国に行くにしてもそれほど高価ではないので、手軽に外国に行ける。
さて、今日の宿はあらかじめ予約しておいた。というのもやはり日本人 向けのニュースダイジェストに乗っていた日本人の女性のB&Bである。 LandsEndから海岸に沿って行くとZennorという小さな村があり、そこに クウェイル氏の館がある。そこの奥さんが日本人なのである。日本人向 けにB&Bをやっている。ご主人のクウェイル氏は書誌学の大家というこ とであった。美術品を初めとし、数多くの初版本も収蔵されている。 この家は、家自体も大きいが、敷地が非常に大きく海岸を含んだ一帯 を庭に持っている。ナショナルトラストを個人でおこなって いるようなもので、自然が破壊されないように一帯を買い占めたそう である。
ここのB&Bは、趣味でやっているようなもので、一日に1組しか客は 泊めない。日本人向けとはいっても、ワイト島のB&Bのように日本食 を食べさせてくれるわけではないが、素敵な邸宅に泊まれるという メリットがある。われわれが泊まった日は、われわれの他に、アメリ カから着たクウェイル氏の友人一家と一緒になった。奥さんがやはり 日本人で、旦那さんはアメリカで日本式の針治療の医院を開業してい るとのことであった。やはりアメリカ人のお弟子さんを一人連れてき ていた。このアメリカ人ファミリーとクウェイルファミリー、われわ れの3ファミリーで夕食をし、そのあとベランダでお酒をちびりなが らいろいろな話をしていただいた。夜も更けてきて明日の予定はと聞 かれてまだ、計画をしていないというと、アメリカのファミリーが一 緒にセントアイビスに行こうと誘ってくれた。アメリカ人と一緒に町 を歩くのも悪くないと思ったので、明日の約束をして寝についた。
部屋は3段ベットになっていて、ぼくが一番上に寝ること にした。次の日も天気は上々である。アメリカ人の家族とそのお弟子 さんとともにセントアイビスの町に向かった。アメリカ人のこのお弟子 さんは、アメリカ人にしてはシャイで、そのくせなかなか面白い性格 の持ち主である。途中、奇麗な浜辺 とかいろいろ案内してもらったが、 こんなに美しい浜辺にもかかわらず人がほとんどいないのに驚かされた。
さて、セントアイビスは、バーナードリーチと 浜田庄司という陶芸家の町としても有名である。日本でもおなじみの バーナドリーチの窯がある。そういう意味で、セントアイビスは芸術 の香のする町である。画商も多いし、もちろん陶芸の店も多い。 何か良い絵を買いたいと思っていろいろ探したが、なかなか手頃なも のはなかった。でもこのセントアイビスの町がとても 気に入った。町にも活気があり、店を見て歩くだけでも楽しい町 であった。
クウェイル氏と我ファミリー
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