英国日記43
Bath
ハワース
8月のサマーホリデーの後もわれわれは週末になると色々な所に行
った。たとえばストラットフォードの西の方にRagley Hallという
貴族の館があるが、そこも公開されている。もちろん現在でもその
貴族の住居になっている。広い庭ではドッグショーのような催しも
行われていた。館の中は重厚な家具や年代ものの調
度品が置かれていてかつての貴族の生活の優雅さが伝わってくる。
イギリスではこのような所がいたるところにあり、AtoZから出てい
る地図には赤字で書かれているので、それをたよりに毎週でも
色々な所を訪れることは簡単である。ただ、数が多いので、その全
てを見ることは不可能であろう。そのほか、貴族の館ではないが、
レスターとかラグビーとか言った町にもでかけた。
9月の瑛美の2歳の誕生日の前の日が日曜日だったので、その土日
を利用してハワースの町を訪れることにした。ハワースは嵐が丘で
日本でも有名でありそのブロンテ姉妹の家の跡が博物館にもなって
いる。ハワースはヨークの西南に位置しリーズの町からも
すぐである。小さな町で、ブロンテ博物館に至るまでの坂道にそっ
て店が立ち並んでいる。多くは観光地のお土産屋であるが、その坂
道をのんびり歩いてもそう時間はかからない。われわれは相変わら
ず、宿の予約もせずにぶらっとこの町を訪ねたので
とりあえずは i(アイ)に行って、その日の宿を見つけてもらう
ことにした。
i は坂を登り切ったところにあり、そこで紹介されたB&Bはファー
ムハウスであった。町からちょっとはなれているので、車でないと
不便ではあるが、なかなか立派な農家である。農家といっても日本
でいえば大邸宅で玄関は20畳くらいの広さがある。
われわれの部屋は2階の一室であったが、とても広くて、また掃除
もいきとどいていた。ここはB&Bを専門にしているわけではなく、
本当に部屋が空いているので、泊まりたい人があれば泊めてあげる
といった感じであった。家の人達も親切でとても良い宿を紹介して
もらったと言った感じである。われわれは、運が良いのか
i で紹介された B&Bで変なところは一つもなかった。かなり色々
な所にいったので、印象に残るところは少ないが、ハワースのこ
の宿は、印象に残る宿の一つである。
さて再びハワースの坂道の町に行き、車を止めて町を散歩した。
セントアイビスでは絵を買うことはできなかったが、このハワース
の町で、気に入った絵を買った。ただし、本物の絵ではなく複製品
であったが、貴族が馬に乗って狩りをしているその絵はまさにイギ
リス的で手頃であった。ハワースの町は観光客でなかなか
にぎわっていたが、5時か6時位になると店が閉まりだす。われわ
れは夕食をどこかでとろうと迷っているうちに開いている店がなく
なってしまった。そこで、しようがなく車で来る途
中にあったステーキ屋に入った。ステーキ屋といっても
そんなに高いわけでもない。ステーキは分厚い肉に山盛りのフライ
ドポテトがついてくる。ソースがないので、マスタードをつけて食
べる。味は日本で食べるステーキの方が格段においしいが、素朴な
味のイギリスではこんなものであろう。
牛肉といえば、当時、狂牛病が問題になりはじめたころで、わが家
でもなるべく牛肉は避けていたのであるが、テレビで大臣が孫と一
緒にハンバーガーを食べて、牛肉の安全性を強調していた
ものだから、時々は口にしていた。今考えれば、食べなかったほう
が良かったかもしれないが後の祭である。もっともイギリスではし
ょっちゅう何らかの問題が報道されていて牛肉の前は、卵が汚染さ
れているといっていたし、全部それらを信じて排除していたら
食べるものがなくなってしまう。いずれにしてもイギリスにいる間
、牛肉を何度も口にしたので、もしわれわれが痴保症になったら、
それが原因だと考えることにしている。(痴保症になってしまった
ら、それすらも覚えていないだろうが)
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