英国日記44

BLENHEIM PALACE(Woodstock)

Blenheim宮殿

ストラットフォードからオックスフォードに行く途中にウッドストックという 町がある。ウッドストックというとフォーク全盛の時のアメリカの ウッドストックを思い出すが、ここイギリスのウッドストックは典型的 な田舎の小さな町である。
しかしここには、Blenheimパレスと呼ばれる貴族の館がある。チャーチルの 生まれた宮殿としても有名である。車で門を入ると川をせき止めて作った ひときわ大きな池が目に入る。この池真ん中がくびれていてそこには橋が かけられ対岸に行けるようになっている。 パレスはその池に面して建てられている。車は建物脇の庭の隅にとめる ようになっている。日本ではそういうような所で車を乗り入れるという ことはほとんど無いが、イギリスの貴族の館では多い。建物の外観は決 して派手ではないが、中にはいるとその重厚さが感じられる。1階の廊 下にはチャーチルの描いた絵が展示されていた。
この館も現在の持ち主であるマルボロ伯という貴族が住んでいるが、観光客に 解放している。チャッチワースパレスもそうであったが、宮殿の中にはチャペル がある。そこには立派なパイプオルガンまであった。そのチャペルに 行く途中には図書室というよりも図書館とでも言えるようところがあり、 ロビーのように長椅子などの応接セットが6組ぐらい置いてある。部屋 の中の彫刻品など調度品もこったものが多いが、壁には絵画やタペスト リーあるいは壁画で飾られている。


館の中もすばらしいが、庭はイタリア式庭園やウォータガーデンがある。しかし それらはほんの建物のまわりだけで、敷地は見渡せる限りである。この字の 建物の真ん中も広い庭であるが、そこの前から先に述べた池の橋に道 がついているそこから丘の上の勝利の塔まで道がついていてその周り は公園のようになっている。その中には雇用人の住まいもある。
逆側の庭には、観光客用かも知れないが、 小さなレールウェイが敷かれていて子供のプレイグランドやガーデン センターまで、豆汽車が走っている。 これが日本であったらとうてい個人で管理して行くことは 不可能であろう。しかも相続税でごっそりもっていかれるから2代 ともたないに違いない。イギリスでは、現在もそこが個人所有であり、 実際に住んでいるというのが すごい。
ここもわれわれがイギリスで気に入ったところで5、6回は訪れたのでは ないかと思う。もちろん比較的ウォーリックからも近かったので、日本からの お客さんが来たときも案内したのも入っている。 オックスフォードまで行く機会があったら是非足をのばしてみると よいのではないだろうか。
さて、クライフィールドに来て1年がたち同じクライフィールドの住民 であったkさん一家が帰るときが来た。われわれ日本人家族(3家族) で歓送会を行って、無事kさん一家は日本に帰っていった。実をいうと kさんたちは、2年間もイギリスにいれるわれわれをうらやまし がったが、われわれは日本に帰れるkさん達をちょっとうらやましくも思った。 というのは、何度も話したが、日本食に飢えていたことや日本の本が 読みたかったことなど、いろいろな思いがあった。もちろんイギリス での生活は十分エンジョイしていたのだが、望郷の念もあったのに違 いない。一番ベストは、1年いて、1週間くらい一度日本に帰り、また イギリスにこれれば文句ないといったところである。 でも経済的にそんな余裕もないし、暇もなかった。
研究の方はどうにか順調に進みそのころは、毎日プログラムのバグとり や、次のステップのためのプログラミングをしていたが、結果が秋には 一応でそうなので、学会で発表することになった。 ちょうどイギリスの物理学会が次は、ウォーリック大学で開かれること になっていたので、そこで発表することにした。

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