英国日記45
クライフィールドコテージの裏の畑にて


ベルギー(その1)

イギリスに来て1年が過ぎ、今までは季節を追って話しを進めたが、これからは 時間的な順序にこだわらずに書いていこうと思う。そこで、その第1回目として 2年目のクリスマスに行ったベルジャン(ベルギー)の事を書く。去年のクリスマス は、クライフィールドにいて、どこにも行かなかったので、今年はどこかに 旅行しようということになった。旅行会社に行くと日本と同じように色々な パンフレットが置いてあるので、そのいくつかをとってきて調べることにした。 僕は、もっぱらイギリス国内のよさそうな宿を探すためであったのだが、うちの 家内はヨーロッパのパンフレットを持ってきていたようであった。
最初は、スイスにいこうとか、ギリシャ、スペインがいいとかいっていたが、 その中で、観光バスで行くベルギーの3大都市とクリスマスミサというのがあった。 ちょっと地味ではあったが、値段も安く、なかなかよさそうであったので、結局 それに参加することになった。もっとも僕は、いつものように自分で運転して ドライブするのが好きなので、観光バスの旅行などというものにはほとんど 興味がなかった。(日本でそのような観光バス旅行というとおじいさん、おばあさん がほとんどのものが多いので、小さな子供連れでそんな中に入ったら場違いのような 気がしていたわけである)
このバスツアーは、コベントリー周辺のいくつかの所に 集合場所が設けられていて、もっとも近いその場所で待っているとバスが迎えに 来てくれて、本社のバスターミナルまで連れて行ってくれる。そこからいくつかの ツアーが出ているが、自分のツアーのバスに乗り込むのである。イギリス人との 旅行は初めてであるが、何日間か一緒に旅行しているとみんなが友達のように なる。バスは運転手さんが一人だけだが、ガイドも同時に行うツアーコンダクター でもある。われわれは、このバス旅行が気に入り、この後も何度か参加することに なるのだが、ベルギー行きのときは初めてであったので、多少緊張もした。
このバスの団体は、たしかに老人も多いが、瑛美よりちょっと大きい子供連れも いるし、若いカップルもいる。
 
このツアーで知り合った瑛美のお友達

ベルギーには、ドーバー海峡を船で渡りフランスに 入ってからベルギーにいく。今ならユーロトンネルでドーバーは船で渡る必要は ないのかもしれないが、その当時はまだトンネルはできていなかった。しかし、 この船での航海もなかなかいい。船は豪華だし、何といっても船には免税店が ある。中には、ドーバーから公海上に出て免税店で買い物をするツアーというのも あるそうである。いずれにしてもドーバーを渡るときは外国行きなので、税関も あるが、イギリスからの出国はいたって簡単である。特にわれわれのイギリス人 観光客のバスツアーでは全くのフリーパスであった。さて、船の上での免税店 で、酒とたばこを仕入れてフランスに上陸したのはもう外が 暗くなり初めていた。
今回の旅行で大失敗したことがある。カメラを持ってくるのを忘れたのであった。 家内からずいぶんと文句を言われたのはいうまでもない。しようがなく、ベルギー の町で、バカチョンカメラを買うが、写りはあまりよくなかった。(そのころは 使い捨てカメラも売っていなかった。)実は、もうひとつ大きな失敗をしたのだが これについては、また後で話そう。
さて、フランスの道を走っていると遠くに石油コンビナートの炎が見えて、何となく 日本の風景と似ているようにも感じたのを覚えている。ただし、車は右側通行で、 ヘッドライトの色がほとんど黄色であるのが違う。その日の夜は、到着するのが かなり遅くなってしまい9時過ぎにホテルにつき、それから夕食をとることになった。 そこがどこなのかもよくわからなかったが、フランスからベルギーに入った辺りの 町ではないかと思う。       
 
バスの運転手さん。クリスマスなので、サンタにも変装してみんなに プレゼントをくれた。
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