英国日記47

ストラスブール(パリ1)
2年目の春にフランスのストラスブールで開かれる国際会議に出席する
こととなった。研究していた磁性の結果がある程度得られたので、それ
を発表するためである。最初はJulieも一緒に行くはずであったが、急に
用ができたために行けなくなった。結局、家内と娘をつれて3人でフラ
ンスに行くことにしたが、僕自身の費用はイギリスの
大学から支給されるので、その分安くつく。だからというわけではない
が、そのついでにパリ見学もすることにした。
コベントリーからヒースローまでバスで行き、昼過ぎに
飛行機に乗った。上に上昇したと思ったらすぐに下降するという短い時
間であったが、機内食にサンドウィッチと赤ワインの小瓶がでた。
雰囲気もあるのかもしれないが、このワインがことのほかおいしかった。
ドゴール空港についてバスで凱旋門のところまで行って、そこから地下
鉄に乗ってホテルのある駅まで行ったのだが、後で考えると
歩いてもたいした距離ではなかった。オペラ座の近くのホテルだったと
思う。ホテルは蛇口などが歴史を感じさせるアンティークな作りであっ
たが、まあまあであった。
そのあと、シャンゼリゼ通りを散策して凱旋門のところまで歩いて行っ
た。パリというとちょっと古いがシャレードという映画を思い出したが、
ホテルの近くにもかかわらずオペラ座には行かなかった。そのかわり、
シャンゼリゼでの切手市はやっていた。シャンゼリゼ通りを歩いている
といろいろなお店があるが、そこでピザを買って食べたのだが、
さすが、フランスである。ピザの生地のかわりにフランスパンをひらい
て作ってある。でもとてもおいしかった。
パリ
さらにそのあと、散歩がてらさらにエッフェル塔まで
いって上ってきた。それまでは東京タワーと同じように真中にエレベー
タがついていると思っていたのだが、4本足のそれぞれにエレベータが
ついているのを初めて知った。エッフェル塔から美しいパリの町を眺め
ることができた。東京では色々な名所を歩いて見るには場所が離れすぎて
いるが、パリは歩いて見て廻れるところにいくつか有名な観光名所が
あるのでとても便利である。
ところで、食べてばかりのように思われ
るかもしれないが、再び凱旋門の近くに戻り夕食をとった。イギリスでは
狂牛病騒ぎのため、牛肉をひかえていたので、
まよわずステーキを注文する。もっともフランス語は読めないので、
boeuf と書いてあるメニューを注文した。運良く希望通りのステーキが
出てきた。やはりイギリスで食べるよりもずっとおいしい。
ちゃんとソースもかかっている。フランス料理で不満なのは、コンチネ
ンタル式の朝食である。大きなクロワッサンとコーヒーだけ。
こちらに関してはイギリス式のブレックファーストの方がいい。
そろそろ外も暗くなってきたので、そのあとセーヌの遊覧船に乗ること
にした。日本人観光客もかなりいる。今思うと
解説はフランス語だけでなく英語でも行われていたのであろう。なんと
なく覚えている。セーヌの遊覧船は日本でいえば「はとバス」のような
ものかもしれないが、それなりに楽しめた。高いコースだと食事付のも
のもあるようであるが、それだと景色を楽しめないかも
しれない。われわれは夜のコースを乗ったわけだが、昼のよりも雰囲気
があってよかったのではないかと思う。